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持続エクスポージャー

2015年11月27日

【持続エクスポージャーとは】

トラウマをもたらすような様々な種類の被害による外傷後ストレス障害(PTSD)を対象とした、
短期間の認知行動療法プログラムです。

具体的には、過度な恐怖や不安を克服するために、
クライエントを安全ではあるが不安を喚起させる状況に直面させるというものです。

持続エクスポージャーには以下の4つの手続きがあります。

1、心理教育(PTSD、トラウマ反応の説明等

2、呼吸再調整法

3、現実エクスポージャー

トラウマによる苦痛や不安のためにクライエントが避けている状況や対象に対して繰り返し行う。

4、想像エクスポージャー

想像の中でトラウマ記憶に立ち戻って話すこと。トラウマ記憶に対して繰り返し行う。

 

PTSDが慢性化するのは、トラウマの想起刺激を極度に回避し、
トラウマしたために記憶が適切な処理を受けなかったからです。
想像エクスポージャー及び現実アクスポージャーを通じて、
クライエントはトラウマに関連した思考、イメージ、状況に意図的に向き合い、
自分と世界についての知覚が不適切であったことを学びます。

繰り返しトラウマ記憶の扉を開いて物語ることで、
トラウマとなった出来事の中には様々な別の要素があることに気が付き、
必ずしも“世界は危険”だとか、“自分は無力である”と信じる必要はないことが、
正確に判断できるようになります。

こうした変化がPTSD症状を軽快させると同時に、
自分が自分を制御しており、
自分には充分な能力があるのだという感覚を取り戻させるのです。

 

【持続エクスポージャーの利益とリスク】

利益
・全般的な不安・怒り・罪悪感等の軽減
・クライエントが自分本来の生活を取り戻すことができる

リスク
・不安を喚起するイメージや記憶、状況に向き合う時の不快感と苦痛
・一時的に症状が悪化することがある

利益とリスクを充分に理解し、吟味してから取り組みましょう。

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記事執筆
(株)kikiwell所属カウンセラー あさくらゆかり

参考文献
「PTSDの持続エクスポージャー療法~トラウマ体験の情動処理のために~」
エドナ・B・フォア
エリザベス・A・ヘンブリ―
バーバラ・0・ロスバウム