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★技法2:問題解決技法

2015年12月3日

具体的な問題を解決しましょう。

この技法は、今すぐに具体的な問題を解決したいときに使うと良いと思います。電話カウンセリングで、「今すぐ結論を出さなければならない!」とおっしゃるクライエント様にとても有効です。

「仕事に行くのがつらいです。今日休むべき?無理にでも行くべき?」
「転職したほうが良いのでしょうか、それとも今の職場で頑張るべき?」
「彼が冷たいの。おつきあいを続けてもいい?別れるべき?」

このような時は以下の「問題解決技法」に添ってクライエント様とお話しながら、一緒に「ベストな選択」を探ってゆきます。うつ状態では、思考の柔軟性が低下しており、情報処理が困難になっています。これを補助するために、通常ではあまり意識せずに行っている作業を分割し解決法を導きやすくしたものがこの技法です。6つの段階に分かれています。

 

1,問題同定・目標設定
今ある問題を抽出してみましょう。カウンセラーに話すことで、感情に押し流されず、冷静になることができます。また、問題が複数見つかったら、問題同士の関係性を知るために、矢印でつないでみましょう。そうすることでどの問題が重要なのかがわかってきます。次に、実際にどの問題を解決するかを決めます。ここで重要なことはあまり大きな問題や、すぐに解決できそうにない問題を選ばないことです。あまりにも実現不可能な目標は禁物です。できそうなもの、より具体的なものに決めましょう。

 

2,解決策を出す
できる限りたくさんの解決法をあげてみます。ばかばかしくても、実行不可能でも、有効であるかどうかという現実的な検討をせず可能な限りたくさんの解決策を書き出してみましょう。カウンセラーは、この時点では案を批判しません。案が多いほど成功しやすく(数の原理)、また、後から出た案ほど効果的といわれています(判断延期の原理)。

 

3,各解決策のメリットとデメリットをあげてみます。

 

4,解決策を採用決定します。
最も実際的な解決策を選びます。時間・技能・予算なども考慮に入れ最も効果的なものを採用しましょう。いつ、どこで、誰が、どのように、何をするかを具体的に決めることが重要です。障害が予想される場合はその対処法も考えておきましょう。

 

 

問題解決技法 実践例

 【事例1】
風邪で体調がすぐれない。仕事を休むべきか、無理をしてでも出勤するべきか。
どうしたらいいでしょうか。

解決策 メリット デメリット
休む 身体が楽。
一日休めば明日元気になれそう。
どんどん仕事がたまっていく。
上司に嫌味を言われそう。
もうすぐ有給がなくなる。
出勤する 今日予定していた仕事がはかどる。
上司に嫌味を言われずに済む。
有給を使わなくてもよい。
身体がしんどい。
今日無理したら風邪をこじらせるかも。

各項目について「重要度」を数値化すると、よりよい解決策を選択しやすくなることがあります。
これらの項目の中で最も大切にしたい項目は?と考えると・・・「明日元気になること」という結論に。

 

解決策の採用
「休む」ことに決定。仕事がたまったとしても、上司に嫌味を言われても、有給がなくなったとしても「自分の健康」には代えられない。無理に出勤して、もし私の体調が悪化しても上司にはほめられないだろう。来週はプレゼンを控えているし、社会人として自己管理して仕事に臨みたいので、早めに休んで元気になろうと思う。

予想される障害と対策
・後輩に頼める仕事は積極的にメールで依頼しよう。
・欠勤の電話を入れる時に、上司から嫌味を言われるかもしれないから、あらかじめ覚悟しておく。
何か言われても気にしないように努めよう。
・有給がなくなってもどうしてもつらい時は休める。それはその時になったら考えよう。

 

【事例2】
母親とうまくいっていない。小さい頃から、かわいがられていなかった。
明るく自由にふるまい、愛されている妹がとてもうらやましい。
私は妹のように社交的な人間に変わったほうがいいですか?
それとも今のままの自分でいいのでしょうか?

 

A.社交的な人間に変わった時のメリット

・話が弾んで楽しい。
・コミュニケーションが活発になり、イキイキと過ごせそう。
・今よりも母親にかわいがられると思う。
B.社交的な人間に変わった時のデメリット

・母親との距離が近くなると自分の嫌な面が知られてしまい、今より嫌われそう。
・本当の自分でいられないから、疲れてしまいそう。

 

C.今のままの自分でいることのメリット

・深く干渉されないから、気分的に楽。
・家の中で自分のペースで過ごすことができる。

 

D.今のままの自分でいることのデメリット

・母親から「この子は何を考えているのかわからない」と冷たい目でみられる。
・母親や妹との距離があり、さみしく思う時がある。
・食事の時間が孤独、苦痛。

各項目について「重要度」を数値化すると、よりよい解決策を選択しやすくなることがあります。これらの項目の中で最も大切にしたい項目は?と考えます。また、優先度の低い項目を消去していき、残った項目を選択するという方法もあります。

 

最も大切にしたいことは何か?を考える
家の中で自分のペースで過ごせるということ。

 

解決策の採用
今のままの自分でいる。

 

予想される障害と対策
母親との関係性は改善されないが、父親との関係性で補完できると思う。家の中で無理に明るくしようとした時期もあったが自分らしくないと感じ、すぐにやめてしまったから、今回も無理をいないようにしたい。母親や妹のことを必要以上に気にしなくていいように、貯金をして一人暮らしをしたいので、その時のことを楽しみにしながら過ごしていこう。

 

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解決策を決めたら、実行してみましょう! 

5,実行
できることから取り組んでみましょう。会話であれば、カウンセラーとの予行練習も効果的です。

6,評価
うまくいったこと、うまくいかなかったことを挙げ、次回につなげましょう。
批判的に見るのではなく、実際の努力を評価します。うまくいかなかった点は
その理由について冷静に穏やかに考え次回に生かします。

*はじめは解決が容易な問題を取り扱い、成功体験を積み重ねてゆくことが大切です。