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★技法3:活動記録表

2016-10-20

楽しみを感じられる行動を増やしましょう。

心の病をお持ちの方は活動性が落ちています。あまりにも意欲のない時は休養が必要ですが、少し元気のある時には達成感や楽しみを感じられる行動を増やしながら行動範囲を広げていくことが重要です。心のエネルギーが不足している時は、一気に活動量を増やすことを避けるため、自分自身をよく観察しましょう。また、記録をつけることにより、気分よく過ごせた時の条件がわかるようになります。

活動記録表には、一日単位、週単位、月単位、年単位とさまざまな記録の仕方があります。ここでは、一日ごとの記録様式をご紹介します。

 

時間

 

活動 気分

(強さ0~100%)

備考

(特筆すべきこと)

8:20

 

8:55

 

9:55

 

10:15

 

10:30

起床

 

朝食

 

アイロン掛け

 

休憩

 

インターネット

ゆううつ(20%)

 

重い(10%)

 

いらいらした(60%)

 

重い(10%)

 

楽しい(20%)

今日の外出のことを考えたため

 

食欲なし

 

夫のことを考えたため

 

 

 

好きなタレントの動画を観たので

 記録表の評価ポイント 

1・1週間の間に、気分は変動しましたか?どのように?

2・気分が良くなったのは何をしていた時でしたか?

3・気分が落ち込んだのは何をしていた時でしたか?

4・(傾向について分析する)1週間のうち、気持ちが晴れる曜日や時間帯、
また気持ちが落ち込む曜日や時間帯はありましたか?

5・(対策を考える)来週、もっと気分を軽くするために計画できることを
探してみましょう。余裕があれば、今後数ヶ月の計画も考えてみましょう。
この表の結果を見ると、「行動」と「気分」の関係が見えてきます。気分を改善するために必要な行動がみつかると良いですね。

 

活動記録表 実践例

  • 第1回カウンセリング(インテーク)

クライエント様の主訴(30代女性)
「首が痛くてつらい。原因不明だがストレスが関係していると思います。小さな、取るに足りないことばかり思いだしてしまうんです。毎日をイキイキと楽しく過ごせるようになりたいです。

カウンセラー:「活動記録表をつけてみましょう」

クライエント様:「毎日記録するのはできそうにありません」

カウンセラー:「では、気分や体調が良かった時、良くなかった時の状況を記録しておいて下さいね。

クライエント様:「わかりました。やってみます」

 

  • 第2回カウンセリング

一週間後、クライエント様がお持ちになった記録

1、土曜日の朝に動悸・不安があった。仕事が休みの日だったので、「今日は家事をしなくちゃ、負担だなあ。すべてできるかどうかわからない」と考えてしまったからだと思う。

2、夫と子供がいない時(平日の昼間)は、比較的体調が良いことがわかった。

3、週末に友人とランチに行った時はとても楽しくて、気分も体調も良かった。

 

記録をふまえて「どうしたらイキイキと楽しく過ごせるようになるか」を考えます。
記録について、カウンセラーが詳しくお話をうかがううちに以下のようになりました。

1、についてクライエント様の発言
「実は、夫とあまり仲が良くないんです。家事をさぼるとケンカをした時に不利になるから(笑)。どうしようかな~そうですね~、まあ、私は完璧主義がところがあるんです。お夕飯は毎日3品以上の手作りですし、洗濯も毎日しています。これからは少しくらい、夫の見えないところで手を抜こうかなあ。最近のスーパーお惣菜はおいしいみたいだし、洗濯も毎日じゃなくてもいいかも。今度そうしてみます」

2、について
カウンセラー:「平日の昼間、一人でいる時間を大切に、もっと充実させていきませんか?」
クライエント様:「そうしようと思います。読書とお風呂が大好きなんですが、昼間からお風呂って、なんだか贅沢過ぎて、ためらってしまって(笑)。でも今度から堂々とお風呂で半浴をしながら、読書しようと思います。

3、について
カウンセラー:「家庭でも職場でもない場所に出かける機会を積極的に作りましょう」
クライエント様:「そうします。来週友人とランチに行くかどうか迷っていたけど、行くことにしますね」

 

記録は、ただ「記録する」だけでは、もったいないと思います。
記録について専門家とともに検証していくことが大切です。