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認知行動療法(CBT)概要

2014年8月14日

【認知とは】
認知とは「その人がそのものごとをどうとらえていくか」その捉え方を指します。同じ環境や刺激を与えられても、その感じ方は誰でも同じというわけではありません。例えば同じ風景を見ていても、その感じ方は人それぞれです。同じ外界からの刺激に対して、認知のされ方はそれぞれの人の考え方や経験によるところが大きいということです。五感を通した「知覚」もまた、認知に含まれます。また、思考や感情の動きなど、より広い精神活動も認知のひとつです。このように考えていくと、「認知」という言葉はかなり広い意味を持つことがわかります。この「認知」がゆがんだ状態を「認知のゆがみ」と呼びます。この「認知のゆがみ」はうつ病の方特有の考え方とされています。

 

【認知行動療法とは】
認知の偏りを修正し、問題解決を手助けすることによって精神疾患を治療することを目的とした、構造化された心理療法です。一回のセッションは30分以上、原則として16~20回が基本ですが、状況に応じて延長を検討します(厚生労働省の基準)。

 

【認知療法のはじまりと「認知のゆがみ」】
認知療法は1970年、アメリカの精神科医であるアーロン・ベックが考案した、主にうつ病のための治療法です。べックは、うつ病患者と接しているうちに、あることに気が付きました。それは「うつ病患者のものの捉えかた(=認知)が、普通の人とは違う」ということです。このことを「認知のゆがみ」とし、そのゆがみを「合理的に」「意識的に」治療する方法として認知療法が生まれたのです。「認知のゆがみ」は、同時にうつ病の症状でもあり、うつ状態がひどくなると、より強く表れる傾向にあります。例えば、愛する人を失う(対象喪失)、仕事が極端に忙しい、対人関係の複雑化などは大きなストレスとなります。このような大きなストレスにさらされた時、人は「認知のゆがみ」が出やすくなります。「認知のゆがみ」は新たなストレス要因を引き出したり、長引かせたりします。こうして、ストレスの総量がその人の許容範囲を超えた時、脳の機能低下が起きて思考力や精神力、集中力がなくなり、うつ病が発症すると考えられています。

 

【「自動思考」「現実的検証」「ホームワーク」がキーワード】
「自動思考」
認知行動療法では、「自動思考=様々な状況でその時に自動的に沸き起こってくる思考やイメージ」に焦点を当てます。

「現実的検証」
カウンセリングでは、観念的な議論ではなく、あくまでも現実に目を向けた検証を基本とします。クライエント様を暖かく受け入れると同時に、クライエント様の考えや思いこみを、カウンセラーがクライエント様と一緒になって「科学者」のように検証していく共同的経験主義と呼ばれる関係の重要性が強調されます。カウンセラーは、クライエント様の主体性を尊重し、クライエント様が自分の意見を表現しやすい環境を作り出しながら、クライエント様が自分で答えを見つけ出していただくような関わり方をすることが大切です。

 「ホームワーク」
認知行動療法では、ホームワークといって、実際に話し合ったことを実生活で検証しつつ、認知の修正を図ります。その内容はクライエント様の状態により、カウンセラーが調整します。

  

【認知行動療法を行う時の注意点】
認知行動療法とは本来、クライエント様がご自分で「病気を治そう」「治したい」と強く願い、意欲的に治療するお気持ちがないと、効果はありません。また、今まで避けてきた、心の中の嫌な出来事にも、正面から向き合う必要があるため、うつ病の急性期にいらっしゃるクライエント様にとっては、治療自体が負担となり、症状が悪化することがあります。ご注意下さい。

  

認知療法の基本~うつ病の場合の認知療法の基本】

①問題を整理する
整理された自分の問題を「治療の標的」ととらえ、明確化します。『自分の症状がどのようにできあがっており、それらがどのような仕組みで起きているか』ということをクライエント様自身が学ぶことが大切です。

②目標(治療の標的)を決める
問題解決にあたる際の具体的な目標を決めます。「長期的目標」「中期的目標」と「短期的目標」とに分けて考えてみましょう。

③考え方の偏りの基礎となる、クライエント様固有の信念(=スキーマ)を修正する。
スキーマの例:「私は無能だ」「自分に価値はない」「自分は愛されない」など。
まず、治療の標的のどこから問題解決にあたるかを検討します。さまざまな問題のどこから解決するとやりやすいかを考え、実行します。たとえば以下の方法があります。

・環境を変えてみる(刺激統制法)
・行動を変えてみる(エクスポージャー=暴露法やスキル訓練)
・認知のフィルターそのものを変えるよう努力する(認知の修正)

 

ユカリズルームでの認知療法の基本】
1、インテークの説明をします
2、お話を伺います
3、技法を選択し、今後のカウンセリングの方向性を決めます