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【連載12】自分のお腹を痛めて産んだ子なんだから!?

2014-04-21

よし、今日から具体的な話の聞き方を書きます。

前回の続きのようになりますが、まずはやってはいけないけど、やってしまいがちな事から・・・。

【安易なアドバイスはしない】

私達が一番最初に気が付いたことだ。今でも聞き上手倶楽部のマニュアルの最初に書かれてある。

どういうことか。

私達聞き上手倶楽部の前回の採用試験を例に取ってみる。

まずは相談者が「私、子供が可愛いと思えないんです。イライラしているとひっぱたいちゃったりして、でも、たたいたときは、これじゃいけないと思うのですが、どうしても辞められなくてどうすれば治りますか・・・?」

これにスタッフになりたい人が答えるわけだ。長くなるから途中をはしょるが、こんな事を思った人はいませんか。
「ご主人に相談されたらいかがですか?」「自分のお腹を痛めて生んだ子供なんだから、そのうちきっと可愛いと思える日が来ますよ。」「夜、お子さんの寝顔を見てごごらんなさい。」・・・・・。

どれも客観的に見ると良いお言葉だ。あと、「子供は天が授けてくれた宝物。」とかもあるな。
素晴らしい!!これを否定したら人としてダメと言われるな。

でもダメ。あっさり失格。人としてダメでもいい。聞くプロとしてOKならいいや。

理由は、まず「夜、子供の寝顔を見ろ」と言うのは、この相談者は今まで生きてきて、子供がいて、電話をかけて来てまで「子供をたたくのを辞めたい」のだ。そんな事は毎日やっているに違いない。
こんな内容の話しを電話で他人に話すまでに、相当な解決策を自分でやってるはずだ。

それをしないなら電話なんかかけてこない。ひっぱたいても良いと思っているからだ。

そう考えると相談者をかなり馬鹿にした話だ。もちろんそれが欲しい人もいるとは思うが、今までの経験からかなりレアだ。私は当った事がない。

そして「お腹を痛めた子だから」「ご主人に相談されては・・・」と言うのは同じ理由でダメ。
自分が生んだ子じゃないかも知れない。ご主人はいないかもしれない。と言う理由だ。

相談者が始めに話した言葉に「自分が生んだ」とも言ってはいないし「主人は・・」と言うところもシングルかもしれない。こういう時話しを受けるほうは“牧歌的な”想像をしがちでそれに基づいて答えてしまいがちだが、与えられた材料で話しを進めていかなければいけないのだ。

これの正解は、たたいてしまったときの気持ちや、そうしないために今までどんな事をしたのか、いつからか?などとイエスやノーで終わらない質問をする。そうして材料を拾いながら、その人の背景を読んでいく。私達は話しをしているときに頭は猛烈にいろいろな事を想像している。

そうして話すだけ話させる。聞き上手は話させ上手と言ったはずだ。

そうすると、混乱していた相談者は自分の頭の中が整理されて、落ち着く。不思議だが100%落ち着く。
それで良いのだ。私達が出来るのはこのくらいだ。

この相談者が明日から少し落ち着いた気持ちで子供に接する事が出来たなら、私は泣いちゃうくらい嬉しい。

考えてみて欲しい。あなたの大向こう受けする牧歌的な想像に基づいた言葉で、「ハイ!自分がお腹を痛めた子だから、大切にしようと思いました!」って言うと思う?

残念ながらこの世の中はそれほど単純ではない。・・・つづく。

キキウェルメンタルヘルスサービス
菊本裕三(2011年9 月1日執筆)